沖縄スクーリング「教職実践演習」2020年1月11日~13日
2020/01/18(土)
2020年1月11日(土)~13日(祝)で明星大学通信教育部沖縄スクーリングがありました。講義科目は「教職実践演習」で、担当講師は泉長顕先生(明星大学)と安里禮子先生(沖縄県うるま市元小学校長)のお二人です。
教職実践演習では、今後教職生活を送るにあたり、自分自身が課題と考えている点について改善策を見いだし、現場に出るまでに学ぶべき課題とその学び方を考察していきます。以下で受講生がレポートでまとめた「今後の課題」を記載します。
「現場に出るまでに学ぶべきと考える課題は、教材研究をしっかり行うことはもちろんだが、それ以外にも学校という仕組みについて考えたり、教師としてあるべき姿とは何か、教師として子ども達を引きつけるための言葉力(語彙力)を学ぶべきと考える。教材研究に関しては、子ども達に深い授業をしたいのであれば、まずは教師自身がその教材をしっかりと読み込んで、教え方の選択肢を広げていく。一つの教材だけを読むのではなく、何冊か読み込む等の工夫をしていく。(中略)教師は「言葉が武器」とよく言われるので、本をたくさん読み、正しい日本語を身につけたい。」(Nさん)
「私の今後の課題は、児童自ら学びたいと思う、児童の深い学びへつながる教育をどのように実践するかである。これは、現場に出てから経験を積みながら自分の指導力を上げていかなければならない。現場に出るまでに学ぶべき課題は、その指導力を上げるための基礎力となるような知識・技能を身につけることだと思う。児童・生徒の特性やその学年の特徴を把握しておくことも大切である。子ども達の発達段階を研究したり、教材研究をすることは、現場に出るまでに学んでおくべき課題である。基礎力がないと応用力も身につかないので、土台固めをすることが重要だ。そのためには、教科書や学習指導要領をよく研究しておく必要がある。学年の目標や全体の流れを知ることで、今後の学習計画を立てやすくなる。現場で活用できる知識・技能を身につけることが大切である。また、様々な見方や考え方ができるように色々なことに興味を持って取り組み、人と関わり、人間力を磨くことも重要である。自分一人の考え方にとらわれないよう、他者の意見や考え方も受け入れられるような人間を目指したい。」(Oさん)
「私が現場に出るまでに学ぶべきと考える課題は、どんなことからも学び、次の新しいことに生かす方法をどんどん取り入れていることである。3日間の授業を通して、失敗することがよりより方法を生み出すヒントになっていることを学んだ。さらに知識は、理解するだけでなく、再構成して初めて力となることを知り、それは簡単ではないことを学ぶことができた。よって、私はこれから教育実践に関する記事や本を読み、良いと感じた実践例を現場に出たときに使えるようアイディアノートに取り溜めておく。そしていくつもの実践パターンを用意しておきたい。また、理論重視で頭でっかちの指導にならないよう、その研究はヒントになるメモ程度でとどめておき、いつでも修正・加筆できるようなるべく携帯しておく。それから、自分の失敗体験やもっとこうすれば良かったこともノートに残しておきたい。このようにメモを活用した『ヒントノート』を作成し、そこから自分自身のよりよい教育実践につなげていく。まずは今日から早速自分の『ヒントノート』に今回の講義から得た教訓をまとめていくところから始めたい。」(Mさん)
「今後の課題としては、 『学び続けること』『一人ではないことを自覚すること』である。『学び続けること』としては、教師が学ぶことを止めてしまうと、児童の可能性を止めることと同様と感じたからである。現在の教育課程にはアクティブラーニングという考えがあり、主体的・対話的で深い学びの実現である。その深い学びを実現するためには、その深さを見る目が必要であり、その見る目を養うためには、自己の成長は不可欠である。その成長方法は本を読む、講話を聞く、他の先生と話し合う、さらには児童生徒から学んでも良い。このようにして全てのことが成長につながり、学びという視点を持つことが重要と考える。次に『一人ではないことを自覚すること 』としては、学校現場において様々な人が関わっていることを自覚するということであり、学級とは、学年の中にあり、学校の中にあり、地域の中にある。さらに広く言うと沖縄の中、日本の中とも考えられる。その自覚を持ち、指導にあたる際は、日本や沖縄の地域を愛し、学校という組織の一員として、校長の経営方針の下指導していきたい。その実現のためには、広く深く学び、他者を尊重することが必要と考える。(Oさん)