公式/沖縄県那覇市で小学校・保育士・特別支援学校の免許資格を取得できる専門学校(昼・夜間コース)ダウン症理解共に広げよう | 那覇市にある教員免許取得の専門学校(夜間コース)|育英義塾

「ダウン症理解共に広げよう」

2019/02/06(水)

育英義塾教員養成学院は、明星大学通信教育部との教育業務提携で特別支援学校教諭1種免許状を取得することができます。

今回は、特別支援学校教諭免許状を取得希望の皆さんに、その道の専門家である大沼直樹先生の障がい児教育への思いをご紹介したいと思います。

「ダウン症理解共に広げよう」
特別支援学校教員免許コース:大沼直樹先生(沖縄タイムス 2018年11月29日)

 初の「日本ダウン症会議」が東京で開催され「働いたお金で買い物をするのは楽しい」などの意見が述べられたという(12日付)
 私は、34歳で養護学校(現在の特別支援学校)に定職を得て、担任として見たことのない風貌の4人の子どもと出会った。同僚を通してダウン症という名称を初めて知った。
 当初は戸惑いもあった。正直で、ニコッと微笑んだ時の豊かな表情。表現力に優れ、学芸会では大活躍。私は彼らが大好きだった。
 あれから40年。1979(昭和54)年の養護学校教育の義務制実施以前は、ダウン症児を町中で見ることはなかったが、時の経過とともに見掛けるようになった。状況は、歴史的に確実に変化してきている。
 ちなみに、わが国は2007年には特別支援教育を義務化し、障がいのある人もない人も、多様性を認め、共に生活しようというインクルーシブ教育の推進を宣言した。ダウン症と出会うことで、全ての人が自分の人生に新しい意味が見つけられるよう、一歩一歩、地道に努力していきたいと思う。

「特支の授業に共生の基あり」
特別支援学校教員免許コース:大沼直樹先生(沖縄タイムス 2018年12月10日)

 手足を自由に使うことが困難で、発達段階が2歳前後と想定される数人の児童・生徒を対象とした鏡が丘特別支援学校浦添分校の授業を参観させていただいた。
 教員の手作り教材に、タッチしたり押したりすると、さまざまな音や光が現れる。微かな笑顔と歓喜の声。教員も共に喜びを分かち合う。児童・生徒と手作り教材と教員の間には、緊張感と同時にインクルーシブな心温まる雰囲気があった。
 このような感覚運動学習は、五感や前庭感覚・筋肉運動感覚などを刺激しながら、コミュニケーション能力や表現力等を引き出すことを目的としている。そして、皮質下中枢を刺激し、健康や情緒の安定を図り、人間の感性・行動・思考の土台をつくる。
 浦添分校には、通常の学校の競争主義・ナンバーワンを目指す教育というより、個々に応じた幸福を目指し、共生社会の基礎となるインクルーシブなオンリーワンがあった。

「共生社会の土台作り」
特別支援学校教員免許コース:大沼直樹先生(琉球新報 2017年11月16日)

 本紙「年齢・障がい・垣根無い絆」(11月9日付)は、重症心身障害児(者)を対象とした鏡が丘特別支援学校浦添分校とあいのその保育園との25年間にわたる交流学習について、注目すべき内容を伝えている。
 園児達が車いすに乗った生徒を囲み、ダンスなどを楽しむ。当初は緊張気味の園児たちが、次第に生徒の手を握るなど、距離を縮めていく。分校のT教頭は幼い頃から障がいのある人もない人も一緒に過ごすことがインクルーシブ=共生社会の実現につながると強調、N園長は交流会で培った他者をいたわる気持ちや助け合って生きる力を大切にしたい。
 私事になるが、分校の授業を何度か見学し、親しみあふれる先生方の関わりと児童生徒のほほ笑みに、なぜか身震いするほど感動した。
 わが国は今、人間の多様性を尊重し、共に学ぶことを理念とするインクルーシブ教育を推進している。しかし、現実の学校は点数第一主義。この矛盾を今度どう統一していくか。
 教育は百年の計。分校と保育園は、共生社会の土台作りを担う国の先導校として、交流学習を続けていってほしいと願う。

 

 

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